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2018/07/15 19:08
とにかく服が好き、どうしても服が好き、
自分が欲しい服を好きなように作り、素敵な人に着て欲しい。
昔はこんなことばかり考えていたので、服以外のものを作りたいとは全く思ってもいませんでした。
でも、ロンドンにいた2000年ごろ、同じスタジオにいたフェルトアーティストさんのワークショップに参加。
原毛に触っていたら、どういうわけか小さいお人形が作りたくなってしまい、しばらくひたすら小さい小さい人形をフェルトで作っておりました。
そんな折、ロンドンで開催されたホビーショーの一角で、日本のキルト作品を集めた展示が開催され、その受付のアルバイトをすることになりました。
とても楽なバイトで、ただ座っていれば良いだけ。
暇なのでホビーショーの会場を探索したりショッピングを楽しんでおりました。
その会場で目が釘付けになったのは、異彩を放つ派手さとテンションの高さ、微妙だけど物凄い人形を作るフェルトメイキングの女性でした。その人は喋りながらひたすら針をぐさぐさと原毛に刺し、原毛はみるみると大きく、そしてどんどん形になっていきます。
なんなのその針は！！
今でこそフェルティングニードルは100円ショップでも売っていますが、その頃は一般の人にはそんな針は知られていないものだったと思います。衝撃を受けた私は、その物凄い存在感を放つ方から、針を数本購入したのです。
その魔法のような針！ で、小さな人形はグンっと進化を遂げ、色々なものが作れるようになりました。
もじゃもじゃの犬、女の子のポニーテール、針があれば何でも作れます。
写真の犬は2002年頃のロンドンのお店のカタログ写真。
初めて人形を買ってくれたのは、ロンドンのとても素敵なお店でした。
このお店が、人形を作っても良いのだ！こういうものを作る才能があるのならどんどん作ったら良いのだ！
と服の事ばかりだった自分自身の堅い頭をやわらかくしてくれるきっかけをくれました。
はじまりのきっかけの
フェルトのお人形のお話でした。
その女性はまだ元気でモリモリと制作している様子です。
今も物凄く派手！ イギリスのサイトですが写真だけでも是非お楽しみください。
felt head to toe
cikolata
大石さちよ
